真面目系クズの自由帳

風呂えもんが日々考える事柄を書き綴るよ。ツイッターやってるよ。おしゃべりしようず。

ラブ山コメ太

ラブ山コメ太
 
「コメ太ー!!起きてよー!!入学式遅刻するよー!!今日から一緒の高校に行くんだよー!!」
 
「うーん…。後5分だけ…。…って、クソ美!!なんでお前が僕の部屋にいるんだー!!」
 

 

僕の名前はラブ山コメ太。
学校の成績は中の上。運動も苦手なわけではないが、部活とかでやろうとは思わない。
いたって平凡な、今日が入学式のどこにでもいる普通の高校1年生だ。
 
そして今寝ている僕に馬乗りになってるのが幼馴染の「クソ美」。
家が近所ということもあり、何をするにも小さい頃からいつも一緒だった。
昔は一緒にお風呂に入っていたりもした。
今それを言うと顔を真っ赤にして殴ってくるので言わないようにしている。
 
僕の周りの友人は「かわいい幼馴染がいてうらやましい」とか言うが、僕はクソ美をかわいいと思ったことはない。ぼくにとってはただのうるさい暴力女だ。
 
「コメ太ー!!起きるんだぜ!!遅刻するぜー!!」
と騒がしく部屋に入ってきたのは僕の中学からの親友の「モブ男」だ。
かわいい女の子に目がない、軽い男だ。
顔は悪くないんだが、ノリが軽すぎるのかあまりモテない。
口癖は「誰でもいいから付き合ってくれ」だ。
 
「登校初日から寝坊とはいけませんねえ。早く行きますよ。」
と言い、指でメガネをクイッと上げながら部屋に入ってきたのはクラス委員長の「メガ美」だ。
彼女も中学からの友達ですごい成績優秀だ。常に学年トップの成績で、全国模試でも上位10位以内の常連である。どうして僕と一緒の高校に通うことになったのかが分からない。
成績優秀過ぎて、まだ1回も登校してないのにもう高校でもクラス委員長になった。
 
「アラアラ、ウフフ。コメ太君は高校生になっても変わらないわねえ。」
と言い、優しく微笑みながら部屋に入ってきたのは、隣に住む3つ年上の「ウエ子」。今年から大学生になり、オッパイが大きい。
昔から何かと僕の事を気にかけてくれるお姉さん的存在だ。
 
「コメ太ー!! 起きるデース!」
と片言の日本語で部屋に入ってきたのは、同じクラスの帰国子女の「ビッチーナ」だ。すごいビッチでいつも濡れている。
 
「コメ太君!!遅刻はいけませんよ!!」
と言いながら入ってきたのは担任の先生で美人と評判の「ビジ子」先生。すごい美人でいつも濡れている。
 
「ガハハ!コメ太はネボスケだなあ!!」
と豪快に笑いながら入ってきたのは近所の八百屋の人。濡れていない。
 
「前に行こう行こうと思ってたっス」
と言いながら入ってきたのは力士。
 
「真っ直ぐだけ狙って打席に入りました」
と言いながら入ってきたのはパワーヒッター。
 
「ワンワンバウ!」
と言い、入ってきたのは野犬。
 
 
「やれやれ。今日も退屈で賑やかな一日が始まるのか。」
そう言ってコメ太は新品の制服に身を包み、パンを加えて家のドアを開けて走り出した。
 
これから自分の高校生活に嵐のようなラブコメ展開が巻き起こることも知らずに。